
いろいろとあった一年。
10年ぶりにアルザスに訪れ、フランス中を巡り、いろんなおいしいものを食べて周るはずの旅行も中止となってしまい、すっかり旅行などとのんきなことを言えるような状況ではなくなってしまいました。日本でも自粛要請や休業などもあり、シンとしたゴールデンウィークの鎌倉は美しく恐い光景でした。
romi-unieも今年は様々な判断と決断に迫られ、環境の変化に対応していくことに必死でした。Web Shopのスタッフは特にてんやわんやで高い山を全速力で登ったと思ったらさらに大きい山が待ち構えてた!みたいな毎日でした。
鎌倉のお店が移転してからスタートしたクレープ小屋もしばらく休業しておりましたが、いろいろと熟慮を重ねクローズすることに。課題だった焼菓子製造スペースに改装することにしました。
お店の休業に伴ってWeb販売した冷凍のスコーン生地は大変好評で、スコーン自体も大変多くの方に楽しんで頂ける機会となり、サブレの簡易包装のセットなど、多くの方の潜在的なニーズに気がつくことができたことは、本当にラッキーでした。
クレープ小屋のクローズには、お客様から残念なお声をたくさん頂きましたが、鎌倉のお店で新しくお菓子の種類が増えたことやクリスマスにWeb Shopでも多くの焼菓子を製造できたのは、この改装のおかげです。年明け1月後半にリニューアル工事を再び行い、入り口を2か所に増やし、3月にリニューアルオープンをする予定です。すでにゆっくりペースの改装ですが(笑)、これからも時間をかけてお店を成長させていきたいと思います。
今年は、オレンジページCookingの連載が卒業アルバムのように、長年連載していたものが書籍となりました。『romi-unieのうちで作るからおいしいおやつ』という一冊で、家庭で作りやすいおやつのレシピとジャムやドリンクのレシピをたくさん掲載しています。
そしてきょうの料理で『キャラメルりんごのパウンドケーキ』を紹介し、多くの方に作ってみて頂きました。
自粛期間中にお菓子作りにハマった方もいらっしゃって、お菓子のレシピの需要も高まった影響もあるかもしれません。『Biscuit Book』も再刷し、今新しい本に向けての準備もしています。
今年は苦手な書類仕事も頭を抱えながらがんばってこなし、今大掃除と書類整理を一年の最後の最後までやりながら、いろんなことを振り返っています。
今年は、本当にお客様に支えられ、スタッフにも助けてもらいました。いろんな壁を上り、考えながら解決し、駆け抜けた感じでした。無事に年越しができそうで、多くの方に心から感謝しております。ありがたい、ありがたい。
命のこと、仕事のこと、生活のこと。やりがいや生かされている意味みたいな哲学的なことまでたくさん考えることができました。
やっぱり私はお菓子の世界が大好きで、お店のことを考えるのが大好きです。大好きなことを仕事にできている幸せを日々かみしめています。 お店が続けていけるのは本当によかった。運がいいです。現実的なこともクリアしながら、これからはもっと夢見がちな活動にしてきたいと思っています。来年は、想像力豊かな世界観をお菓子やお店に投影させていくことが目標です。
どうぞ、今後もまたromi-unieの活動で楽しんでください。一年、本当にありがとうございました!これからもどうぞよろしくお願いいたします。