「Cahier de Romi」5回目のお相手は鎌倉の「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」マスター堀内 隆志さんをお招きして、いがらしと堀内さんの出会いからromi-unieとのこれまでのお話や、12月3日(土)から販売するromi-unie×ディモンシュのスペシャルセット「Happy Holidays BOX」についてのトークをお届けします。
2022年の終わりから2023年の始まりにかけて、毎日違うコーヒーとお菓子のセットを、10日間にわたってお楽しみいただける「ハッピーホリデーボックス」を12月3日(土)から販売いたします。
コーヒーはromi-unieのオリジナルブレンドコーヒーをお願いしている、鎌倉「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」の堀内隆志さんがセレクトしてくださいました。スペシャル感満載のボックスの中身は、お手元に届いてからのお楽しみとして、今回はそのさわりを少し、堀内さんといがらしの 対談でお届けしたいと思います。
四半世紀のお付き合いから生まれた初のボックス
ろみ 初めてお客さんとしてディモンシュさんに行ったのは、1997年のお正月ごろだったと思います。
堀内 うちのお店が3年目くらいのころですね。
ろみ そこからちょこちょこ伺わせていただくようになりました。私がやっていたフードイベントのちらしをお渡ししたことがあって、来てくださったんですよね。
堀内 ベレー帽をかぶっていた時代じゃない?
ろみ ベレー帽時代は私の人生のなかで何回かあって(笑)、第二期めかな。堀内さんも、そのころは、フランスの名残りがありましたよね。いまはブラジルの人ですけど。
堀内 はい、98年から急にブラジル音楽に傾倒していって、現在に至りますが、いまはブラジル色が薄くなってコーヒー色が強くなってます。そして、だんだんと深煎りに(笑)。
ろみ 池袋のコミュニティカレッジで沼田元氣さんと堀内さんが講座を持たれていたとき、「ロミミエ」(いがらしが以前組んでいたフードユニット)でお菓子を担当させていただいたこともありました。
堀内 「初心者のための喫茶店学入門講座」ですね。ちょうどカフェブームのころで、講座自体は3年くらいやったかな。
ろみ コーヒーとお菓子の組み合わせということでいえば、今回の「ハッピーホリデーボックス」の種がまかれたのはこのときかもしれません。お菓子のメニューを考えながら、当時のことをよく思い出しました。そのあとも、鎌倉の店を開く前に、堀内さんのところでジャムを販売していただいた時期もあったんですよね。
堀内 うちの2号店の「dois(ドイス)」(現在は閉店)があったときですね。
ろみ その斜め向かいに空き物件が出て、そこがRomi-Unie Confitureの最初の店になりました。ディモンシュさんがちょうど10周年の年で、そこからはご近所さんになって、焼菓子をつくるようになってからは、コーヒーでもお世話になり続けています。
romi-unie限定のディモンシュブレンド
堀内 ろみさんのお店でコーヒーを置いてもらうようになったのは、僕が自分で焙煎を始めるようになってから。学芸大学にromi-unie の焼菓子の店ができて、romi-unieブレンドを置いてもらったのが確か、最初でした。いくつかブレンドしたものをサンプルで用意したんだけど、ビター感のあるコクの強いものが選ばれて。
ろみ わたしがカフェオレにしてしまうので。
堀内 ドリップバッグ でカフェオレまでカバーできるものはあまりないんです。自分では考えたことがなかったから、ろみさんは提案力があるなーと。僕はお抱えロースターですよ(笑)。
ろみ この夏、ディモンシュさんで面白いブレンドやってませんでしたか。「日焼けブレンド」(笑)。
堀内 焙煎が深くなるごとに、僕も一緒に日焼けしていくというコンセプトで、僕を見れば焙煎度合いがわかるという他にないブレンドでした。途中で間に合わなくて、通っているジムにある日焼けマシンの力も借りました。
ろみ 面白すぎます。前から堀内さんは、ブレンドがお好きなんだなーと思って、去年からクリスマスブレンドもお願いしているんですよね。
堀内 今年は去年とは違う配合になっていて、マイルドなコロンビアをベースになめらかな質感のコスタリカ、ビター感のあるマンデリン、甘みとコクのブラジルをブレンドしました。バランスのとれた中深煎りのコーヒーです。うちでもromi-unieさんのクッキーを置かせてもらっていて、1枚単位で買えるようにしているのがとても好評です。コーヒーを飲むとき、ちょっと甘いものがほしいという方が結構いらっしゃっるんですよ。
ろみ 堀内さんちの愛犬の“みさわ”クッキーもromi-unieで焼かせていただいています。
堀内 ときどき、パフェにみさわをのっけて、カスタマイズしているお客さんがいます(笑)。
ろみ クッキー以外では、クリスマスシーズンにromi-unieのザッハトルテをコーヒーとセットで出してくださっているんですよね。
堀内 始まってから、ちょうど5年くらいになるかな。
ろみ クリスマスシーズンにザッハトルテを出したいと思ったときに、うちで出すのは唐突な感じがして、ディモンシュさんに提案したんです。ディモンシュさんのコーヒーとザッハトルテが食べられたら幸せだなー、と思って。3種類のコーヒーから選べるセットになっているんですよね。
堀内 全部クリスマスブレンドなので、シーズン中、3回は違う組み合わせで楽しんでいただけます。
ろみ ディモンシュさんにお出しするようになってから、数年後にうちでも本格的にザッハトルテの販売を始めました(今年は鎌倉Romi-Unie Confitureのみで予約販売中)。
ディモンシュさんで食べて気に入ってくださった方が、たくさん買いに来てくださいます。クリスマスが近づくと、「今年もやりますか?」と問い合わせを受けることも増えました。ディモンシュさんでは、今年いつから始まりますか?
堀内 11月25日から12月24日までの予定です。毎日、限定数にしているので、早めに来ていただくほうが確実かな。
ろみ わたしは、きっと11月中に行くだろうな。毎年のことだけど。
コーヒーのお供を意識して、お菓子は……
ろみ ザッハトルテが終わって、その続編のように始まるのが今回の「ハッピーホリデーボックス」です。クリスマスから年明けの1月3日までの10日間、ディモンシュさんのコーヒーとromi-unieのお菓子を1日1セット、日替わりで楽しめる内容です。ご協力、本当にありがとうございました。
堀内 渾身のボックスですね。
ろみ ディモンシュさんでも一足早く12月2日から店頭で販売していただくことになっています。よろしくお願いします。
堀内 今回、このボックスをどうしてつくろうと思ったの?
ろみ わたしがそうなんですけど、実家に帰省するとき、コーヒー豆を買って、地元のお菓子と一緒にお茶の時間を持つ人って、結構いらっしゃると思うんです。お正月の三が日は、日本人にとって、いちばん静かにゆっくりコーヒーの時間を持てる時期だな、と改めて思ったんです。
堀内 お正月はコーヒー屋さんもお休みするところが多いからね。うちも5日までは確実に休みます。
ろみ クリスマスのアドベントカレンダーのように、毎日1個ずつワクワクした時間が楽しめるものが、年末年始バージョンであったらいいなと思ったんです。今年のromi-unieのアドベントカレンダーは紅茶だから、ハッピーホリデーボックスはコーヒーがいいなと思って、堀内さんに相談に行ったんですよね。
堀内 営業終了後、朦朧としながら、10日間毎日違うコーヒーと聞いて、じゃあ、パッケージもひとつずつ変えて、ろみさんが描いてみたら、と僕からも提案をしたんです。たいへんだったかな……とあとから思ったけど、意外に早かったよね。
ろみ この日は1日パッケージの日と決めて頑張りました。描き始めると早いんです。
堀内 だから、パッケージも楽しみにしてほしいです。
元日にはスペシャルなお年玉も!
ろみ アドベントカレンダーのように、毎日1袋ずつ開封して、ワクワク感を味わっていただきたいので、ひとつひとつについてはここでお話しできないんですが、さわりだけ言うと、コーヒーはどんな感じで選んでくださったのでしょうか。
堀内 店では出したことのない初めてのものを4、5種類入れました。
ろみ すごい! ディモンシュさんのファンにも喜ばれそう。
堀内 ブレンドが2種類、あとはシングルオリジンで、中煎り、中深煎り、深煎りがあります。メインは中深煎りです。もっと詳しく解説したいけど、これ以上話すと中身がわかっちゃうからダメなんですよね。お菓子はどうやって説明します?
ろみ お菓子のほうは、この機会に定番の焼菓子も知ってほしかったので、代表的なサブレを3種類入れています。あとは、ときどきスポット的につくる「気まぐれ」のなかで人気のあるお菓子と、今回のボックスのためのお菓子もあります。コーヒーのお供を意識したので、チョコ系のものが多めになりました。
堀内 確かに、そうでしたね。チョコ系のお菓子には、チョコレートっぽい風味を持つコーヒー豆を深煎りにして合わせたものもあります。ふだん店では出していない焙煎で仕立てたコーヒーも入れて、10日間のなかで緩急をつけたつもりですが……やっぱりコーヒーの名前が言えないと、もどかしいですね。
ろみ なにか一つだけ言いましょうか。
堀内 そうですよ。さすがにこれ以上はむずかしい(笑)。
ろみ じゃあ、12月25日だけということで、堀内さんからどうぞ!
堀内 この日は、お菓子がクリスマスっぽかったので「クリスマスブレンド」にしました。romi-unieさんで販売されている赤いパッケージのクリスマスブレンドとは中身を変えて、ボックス用に別途ブレンドしたものになります。
ろみ そうだったんですね。
堀内 ハッピーホリデーボックスのためだけのクリスマスブレンドで、しっかりとしたビター感のあるケニア・エンデベス・ナチュラルをベースにホンジュラス・プリンセス・ナチュラルを合わせました。チョコレートとの相性が抜群なんです。パッケージもボックス用に描いていただきましたから、中身も変えないと。
ろみ ありがとうございます。25日のお菓子は、ザッハトルテはさすがに入れられませんが、クリスマスらしいおやつにしたいなと思ってザッハ風のサブレサンドにしてみました。
堀内 あとひとつだけ。1月1日の元日はやっぱりお年玉気分を出したくて、スペシャルなコーヒーにしました。お菓子もコーヒーと同じ方向性の味になっていて、目が覚める組み合わせです。
ろみ 大晦日はカウントダウンで遅くまで起きている人も多いと思うので、元日の朝、このセットからスタートすると、シャキーンと目覚められると思います。
堀内 それは考えてなかった。とにかくインパクトのあるセットなので、期待してください。
ろみ 12月の鎌倉は意外に静かなんですよね。みんなキラキラしている横浜や都内に行っちゃうからかな。
堀内 お正月になるとまた一気に戻りますけどね。
ろみ ハッピーホリデーボックスは、クリスマスのギフト交換にもぴったりだと思います。ディモンシュさんでコーヒーを飲みながらちょっと甘いものをつまむ、そんな時間を年末年始にプレゼントされたら、ちょっと早めのお年玉をもらった気分になれそうです。
堀内 年末はまだ慌ただしいから、年内はこれでほっとひと息ついて、年始になったら静かに味わえる感じかな。
ろみ いつもは体験できない組み合わせがいっぱい詰まっているので、コーヒーのお好きな方、ディモンシュファンの方、romi-unieのお菓子をいろいろ食べてみたい方に届くといいなと思っています。
堀内隆志(ほりうちたかし)さんプロフィール
鎌倉「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」マスター。
1967年生まれ。1994年にカフェを開き、2009年からは自ら焙煎も手掛ける。ブラジル音楽のCDプロデュースや選曲、FMヨコハマや湘南ビーチFMでレギュラーを持つなど、音楽にも造詣が深い。大のプロレス好きでもある。
café vivement dimanche Web Shop:http://dimanche.shop-pro.jp/
Instagram :@cvdimanche
「Happy Holidays BOX」の販売について
今回、ご紹介した「Happy Holidays BOX」をカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュさんで12月2日(土)から販売スタートします。
romi-unieでは、Web Shopがひと足早く11月29日(火)12時から予約販売をスタート(発送は12月3日以降)、鎌倉Romi-Unie Confitureと学芸大学Maison romi-unieは12月3日(日)から販売いたします。販売スケジュール等の詳細は下記関連記事でご案内しています。
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