人について 11.Maison romi-unie販売 あやねちゃん

人について 11.Maison romi-unie販売 あやねちゃん

第11回目はMaison romi-unie販売スタッフ あやねちゃんついてお届けします。

「Personnage romi-unie(ペルソナージュ ロミ・ユニ)」。“ロミユニの人” と名付けたこのページでは、romi-unieをつくる人=スタッフを紹介しています。

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あやねちゃんとは

Maison romi-unie(以下メゾン)の販売リーダー。兵庫県出身。大学在学中、大阪のカヌレ専門店で販売のアルバイトを始めたことがきっかけでお菓子の世界へ。卒業後も同じお店で社員として5年勤めました。

27歳のとき、romi-unieに転職。現在は店頭での販売業務に加え、好きなカメラを生かして、SNSでの情報発信も担当しています。仕事のなかに小さな楽しみを見つけ、「機嫌よく働く」がマイルール。オフの日はふらりと地方へ小旅行に出て自然の中でリラックスしたり、旅先で地元の人にすすめられた酒場をはしごするのが楽しみ。

物静かで、やわらかな接客に触れて

山に囲まれた田舎育ちで、自然や動物がまわりに身近だったこともあって、子供のころは盲導犬を訓練する仕事についてみたいと思っていました。小学生くらいまでの夢でしたけれど。

大学は商学部に進んで、経営学や経済学、マーケティングを学びました。たまたま、大学の先輩から誘われて入ったアルバイト先がカヌレ専門店で、そこでお菓子の世界との接点ができました。

 

Maison romi-unie

甘いものに特別なこだわりを持っていたわけではなく、何でもおいしく食べるタイプ。販売のアルバイトを続けていくうちにお菓子やパッケージのかわいさにわくわくする自分に気づいて、この世界も面白そうだな、と思うようになりました。卒業後は大学で学んだことを活かせる職種に就くつもりで就職活動をしていたのですが、アルバイト先から社員にならないかと言われて、仕事が楽しかったこともあって、そのまま続けることにしました。

お店では8種類ほどのカヌレを販売して、日持ちしないお菓子ということもあって、グッズなども売っていました。また海外のチョコレートブランドを卸しで取り扱っていた関係で、「サロン・ドゥ・ショコラ」のシーズンは、東京に出張で長期滞在する機会もありました。休日に、都内の気になるエリアやお店に足を運んでいるうちに、それまで東京は大都会というイメージが強かったのですが、魅力的なお店やのんびりした雰囲気の街の暮らしも見えてきて、だんだん親しみを感じるようになりました。

 

Maison Set1

メゾンに行ったのも、出張で東京に来ていたときです。友達から「メゾンセット1(アン)」をもらって、おいしいだけでなく、家の形をしたボックスが印象的で気になっていました。

 

Maison romi-unie

店に入ると大きな瓶に入っているクッキーやパッケージがかわいくて、商品の並んでいる光景だけでもワクワク、選ぶときもワクワク。接客は物静かで落ち着いていて、とてもやわらかい印象でした。大阪はお客様も店の人も話しかけることに躊躇しないので、おしゃべりしながら買い物をするのが当たり前。雰囲気が全然違うなーと思ったのを憶えています。

Web Shopで買い物のつもりが‥‥

Maison romi-unie

コロナ禍に遠出ができなくなって、いろんなお店のお菓子を取り寄せていた時期がありました。romi-unieのWeb Shopでも買い物をしてみようとアクセスしたら、求人の募集が目にとまって、「あっ!」と。一か八か試してみようと、応募しました。社会人になってから大阪に5年ほど住んでいたので、そろそろ環境を変えてもいいかな、と思っていた頃でもありました。

1回目の面接はリモートで、2回目は直接会って、東京で最終面接をやりました。採用が決まり、大阪から東京へ引っ越すことになったのですが、物件探しで上京するのも、まだためらわれる時期でした。東京に住んでいる友達に相談したら、ちょうど1階に空いた物件があると教えてもらって、知り合いが同じ建物に住んでいるなら安心ということで、そこからポンポンと話が進み、東京での暮らしをスタートすることができました。

 

Masion sable

入ってすぐ、包み方や紐の結び方など、包装の基本を教えてもらって、1週間後からお店に立ちました。接客については、前職の経験を生かせるところもありましたが、いかんせん商品の多さがぜんぜん違います。最初はお客様に質問されても、プライスカードに書かれてあることを読むので精一杯でした。いまは、味のわかるものも増えて、ちょっとずつ自分の言葉で伝えていけるようになりました。

 

Shortbread

サブレのなかで個人的な推しは「ショートブレッド」です。それまでパサパサした食感のイメージだったのですが、romi-unieのショートブレッドを食べてその食感とバターの風味に感動して180度印象が変わりました。

Maison romi-unie

メゾンはサブレとジャムを合わせると50~60アイテムくらいあります。そこに季節商品やきまぐれなどの一瞬しか並ばない商品も加わるので、いつも初めて名前を聞くお菓子がある感じです。

販売といっても仕事の幅は広かった

Cake

romi-unieの販売は棚に商品を補充して、お客様の対応をするだけでなく、商品づくりの一部も担っていると感じることが多いですね。

たとえば焼き上がったパウンドケーキは、そのままホールでショーケースに並ぶものもありますが、カットして袋に詰めてシーラーで口を閉じて、シールを貼って‥‥と焼き上がったあとも、いろんな段階を経て商品に仕上げていきます。細かい準備や作業が多いので、日々計画を立てて時間配分を考えながら作業しないとスムーズに進みません。

 

Scone

メゾンではスコーンを焼く作業も早番で入った販売スタッフが担当しています。オーブンを使う仕事は初めてで、入ったばかりのころは緊張しました。いまは少し慣れましたが、いつもと膨らみ方の様子が違うとドキドキしますね。

 

sns works

情報発信も販売の重要な役割です。メゾンに入ってから、ツイッターの写真とテキストを担当しています。SNSでの情報発信は大阪にいたときも少しやっていたのですが、本格的にやってみたかったことのひとつでした。面接のときに、興味があると伝えたら、ぜひやってほしいということで、担当させてもらえることになりました。

前の店では、写真はカメラマンさんが撮影したものを使っていたので、テキストだけ担当していました。当時から撮影があるときはアシスタントとして、現場の仕事をできるだけ見るようにしていたので、おいしそうに見える撮り方のコツも教えていただいて、今、その時の経験を生かしながら撮っています。社内からの反応が良かったり、ツイッターを見て来ましたと言ってくださるお客様の声を聞くと、とてもやりがいを感じます。

街ごと楽しめる提案をしていきたい

Sable

コロナ禍でネットでの買い物に慣れた方が増えたので、これからはお店に来ていただく楽しみを積極的につくっていくことも販売の役割になってくると感じています。イベントもそのひとつですね。

あと、街ごと楽しんでいただけるような提案もしていきたいなと思っています。メゾンで買い物をしたら、次はここでコーヒーを飲んで、ご飯を食べて、最後にこのバーでお酒を飲んで帰る、と食べ物関係だけでもコースがつくれます。ときどきお店の2階がカフェだと思って来られるお客様がいらっしゃるのですが、その時は、行きつけの喫茶店「カロ」をおすすめしています。

 

Souirire

ジャムを購入されたお客様に、おすすめのパン屋さんを聞かれたら、駅の反対側ですが「M-SIZE(エムサイズ)」をご紹介しています。ここの鷹番トーストという食パンに、クリームチーズと「スーリール」というフランボワーズとキルシュのジャムを合わせると、とても罪深い味のトーストになっておすすめです。

まさかお菓子の仕事を続けることになるとは思ってもみませんでしたが、この仕事を通して、自分の世界が広がった気がします。お菓子そのものへの興味もそうですが、パッケージに興味を持ったことから、アートに関心が湧いて美術館へ行くことが好きになったり、写真にもつながって、私生活にものすごく影響があったなと思います。

実は子供のころ人見知りがすごくて、誰かとしゃべるのがとても苦手だったのですが、接客の仕事がこんなに続くとは、自分でもびっくりしています。自分の思っていた着地点とは違いましたが、居心地はいいぞ、というのが今の心境です。