今回は、焼き菓子(お菓子)について。
romi-unieのファンが多い「Lemon Cookie(レモン クッキー)」についてご紹介します。
romi-unieのオープン当初から定番として作り続けているサブレです。
romi-unieのサブレの中でも特に人気があって、ラインナップに欠かせないものとなりました。2008年に焼菓子のお店を始める少し前に、昔よく食べていたお菓子を思い出して作ったのがこのレモンクッキーでした。
これはフランス菓子として食べていた訳でもなく、ローマにあるイギリス風のティールームが、日本にできた時に並んでいて、メニューにあって、そこで紅茶とともに食べていたお菓子なのです。
今となっては発祥の国籍も定かではありませんが、まんまるのサブレにキュッと酸っぱいアイシングがパリンと固く塗られているのがクセになり、ティールームではクッキーを注文して、銀のティーポットで注がれる紅茶と頂く優雅なティータイムが、少し背伸びをしている気分で大好きでした。
レモンクッキーは、そんな昔の思い出をの記憶をたどりながら作ったお菓子です。このレモンクッキーに、昔の私のようにハマってしまうお客様がいることには、共感せずにはいられません。
ティールームで食べていた時代からフランスでのお菓子作りを経て、生地にはしっかりバターが使われた配合です。なんでもレモンの味というわけではなく、生地はシンプルで香ばしいサブレの風味で、そこにレモン果汁と粉砂糖のみのこれまたシンプルなアイシングをハケで塗って仕上げる、この組み合わせが、コントラストがあっておいしくなる秘訣です。
romi-unieのアトリエで、1枚ずつ生地を抜き、むらなく香ばしく焼き上げ、さらに1枚ずつアイシングをハケで塗って乾燥させています。
レシピなどは、レシピ本のBISCUIT BOOKやTVなどで紹介もしていますが、とても手間がかかり思ったようにいかない方が多いようです。美しく仕上げるにもコツが必要で、まさに手仕事の技です。
レモンクッキーが人気になり、製造量も増えているので、アトリエはいつもレモンクッキーの製造に追われています。それでもクオリティーを保ちつつ、romi-unieに来たらいつでもレモンクッキーを切らさぬよう、アトリエのスタッフ達は技術を磨いています。
湿気て食感や風味を損なわないよう、他のクッキーと香りが混ざらないように個包装でパッケージしています。これもひとつひとつ手間がかかる作業ですが、美味しさのための大事なことだと思っています。賞味期限は記載してありますが、なるべくお早目に召し上がって頂いたほうが、より美味しく楽しんで頂けることは間違いありません。
焼き菓子と一緒に、おいしいお茶やコーヒーを用意して、お気に入りの食器で、素敵なひとときをお過ごし下さい。
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