16.ありがとうを形に。「Merci Cake(メルシーケイク)」

16.ありがとうを形に。「Merci Cake(メルシーケイク)」

ゴールデンウィークは母の日が近いこともあって、たくさんの方がお買いものに足を運んでくださいます。こんなにみなさん、お母さんへ贈り物をなさるんだなー、と対応しているこちらも心が暖かくなるシーズンです。

母の日にお花を贈る感覚でプレゼントできるお菓子をつくりたい、とギフト前提で考えたのがメルシーケイクです。大切な人のために家で丁寧につくった味を届ける、ロミユニの原点的なお菓子でもあります。「お母さんは、パウンドケーキ好き」というイメージがあったので、お花とパウンドケーキをひとつにしてみたのですが、いまでは母の日の定番ギフトになりました。

初めてマーガレット型を知ったのは、高校生のころ、今田美奈子先生のお菓子教室に通っていたときです。かわいい型だなーと思い、このときはドイツ菓子を教えてもらいました。ドイツでは生地にアーモンドパウダーをたっぷり使って焼き、仕上げに粉糖をかけて大きな黄色のマジパンを真ん中に置くのですが、ロミユニではパウンドケーキの生地で焼いています。中にレモンのコンフィを入れて、焼き上げたあとはレモンのアイシングで全体をおおいます。日本人にはマジパンがあまり好まれないこともあって、かなり小さめのマジパンにしたのですが、思いがけずアクセントになって、かわいい姿になりました。

花びらごとに切り分けたり、冷やして食べるのもおすすめです。紅茶好きのお母さんには、ロマンチックな香りのフレーバーティーと一緒に贈っていただくと、ティータイムセットになって喜ばれると思います。

メルシーケイクは毎年4月ごろからおつくりしていて、春の訪れを伝える季節のご挨拶にもお使いいただいています。Web Shopからもお買い求めいただけるので、離れて住む大切な方へ、お届けすることもできます。

お花のマーガレットのシーズンは5月まで。メルシーケイクも、蒸し暑くなってくると湿気でアイシングが泣いてしまうので、母の日の終わりと同時にシーズンを終えます。この時期にしか贈れない季節限定の焼菓子なので、春が来たら思い出していただけるとうれしいです。

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